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2004年1月23日

厚生労働省医薬食品局 御中

一般用医薬品販売における安全性対策の強化を求める要望書

                    新薬学研究者技術者集団
                      

 先般提起されたコンビニなど一般販売業での医薬品販売問題は、医薬品の本質や薬剤師の責務に関わる重大な問題をはらむものでしたが、このたび 一応の決着を見ました。しかし、一般販売業での医薬品販売を求める意見が一定の説得力をもって聞こえた背景には、厚生労働省のこれまでの場当たり的対応か ら生じた医薬品販売規制における整合性の欠如、薬剤師がその安全監視職務を十分果たしていない現実などがあります。今回の問題を契機に、これらの点に関し て必要な施策を講じなければ、また今回と同様の問題が再燃します。

 私たちは、一般用医薬品販売における安全性対策強化のため、厚生労働省が次の施策の具体化に着手することを要望します。

 

1. 薬剤師による対面販売を徹底すること。また、この原則と矛盾するこれまでの施策を是正すること。

 

1)医薬品はカウンター内に配置させること。販売に際しては、品目などを明記して、医薬品以外の商品とは区別し、まとめて表示したレシートを発行させること。
2)薬剤師不在時は医薬品を販売させないこと。
3)医薬品のカタログ販売(インターネット販売を含む)は、昭和63年(1988年)3月31日の薬監11号で「好ましくない」としながら是認された経緯がある。今回該当品目がわずかになったことでもあり、直ちにとりやめること。

 

2. 薬剤師の医薬品安全監視義務について、薬剤師法に記載するとともに、指導を強化すること。

                             以 上